Project Description

益田氏の饗応料理
鎌倉から室町時代にかけて交易地として栄えた益田市。当時この地域を治めていた中世の豪族 益田氏に関する遺構や文書が数多く残っており、中世の文化を活かしたまちづくりを展開しています。1568年、益田藤兼・元祥親子が吉田郡山城にて毛利元就を迎え祝宴を催しました。この時の記録が「益田家文書」に細かく残っており、その料理を再現するため、2008年8月に、市内商工業者を中心とした有志で“益田「中世の食」再現プロジェクト”を立ち上げました。

苦労の連続…そして再現成功へ

古文書の解読・解釈に始まり、奈良時代から江戸、明治時代の料理書なども調査し、献立や料理素材を研究しました。料理文化研究家の方にも協力を依頼し、文言解読と料理の復元を試みました。
苦労の末再現したのが「中世の祝膳」です。2009年5月グラントワ(益田市内)で開催された「室町文化フェスティバル」で初めて市民にお披露目しました。その後も定期的に歴史講座を交えた試食会の開催を行うなど、活動を行っています。今後も引き続き食の再現披露を通じて、益田氏「中世の食」を起源としたふるさとの「食文化」を見つめ直す取り組みを続けます。

masuda再現料理商品化

益田「中世の食」再現プロジェクトは、市内事業者を中心にして立ち上げられた団体です。メンバーである各事業所では再現料理の商品化の動きも活発に行われています。
中でも珍しいのは、中世の酒「与三右衛門」(㈱右田本店)と、それを使って作った中世の調味料「煎り酒」((資)丸新醤油醸造元)です。中世の当時、醤油は普及しておらず、この煎り酒を使って刺身などを食べていました。
また中世のお饅頭「さかひらまんじゅう」(松月堂マリード)や中世の「堅豆腐」(㈲真砂)も商品化しイベントの際には販売を行っています。
多くの方に支えられ、中世の食の魅力が現代に甦ります。